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渋滞 1991年 日本映画
この作品が発表されてから、もう20年経ったのかぁ〜...。

私が観たのはそこまで前や無かったと思う。深夜放送されてて何と無く観た映画と思う。

当時一人暮らしを始めてお金の無い私はよくレンタルビデオに行って沢山映画を観た。それ位しか楽しみが無かったと言うか...お金が無いからね!

洋画も邦画分け隔て無く観たが、邦画ならATG(アート・シアター・ギルド)やアルゴ・プロジェクトに何でかハマった。

両方、今のミニシアター系の大きく予算を掛けずにヒューマンドラマ中心の作品が多かった。

何と無しに最近調べたらアマゾンで販売されててもう手に入れるならこれが最後だろうなぁ〜と思ったから買いました!今観たがやっぱり良い映画だった。

今回は年末年始に相応しい映画・渋滞を紹介しましょう。


























まずは内容を少し。年末千葉から岡山県の離島・真鍋島へ帰省する親子4人のお話。

5日間の有休を取って何かと物入りの時期に一番経済的なマイカー帰省を選ぶ。しかし!日本人なら大抵味わう帰省ラッシュ・Uターンラッシュに巻き込まれてしまう。

今回の場合、千葉スタート→岡山ゴール 離島まで船。のルートなら私でも飛行機・新幹線・マイカーならマイカーを選ぶかもしれん。ガソリン+高速代で済むなら安そうだ。

しかし関東からの帰省は日本で一番厄介な話だと思う。日本一の人口密集地からの大移動は大なり小なり渋滞は付き物、おまけに年内の仕事納め、年始の仕事始めは大抵皆一緒だ!

なら大抵かち合ってしまう!





















今はカーナビやインターネットが浸透してて田舎への連絡も公衆電話を探す必要もないし、ナビを奥さんに頼む必要も無いし、車を持ってる方なら知ってると思うが渋滞情報もある程度運転しながらリアルタイムで情報を得る事が出来るが...この映画は今から20年前の映画。

言うならば行ったきり任せ、田舎道・裏道を選ぶと始めての道を奥さんが地図を見ながらのガイドは絶対訳が分からん!状態になる。ケンカの元になり車内の雰囲気が最悪!

確かに今は便利にはなったが渋滞の根本的な解消までは進んでいない。

誰でも経験した事があるこれらの事をこの映画は面白く表現している。

しかし映画だから多少の誇張はしゃぁ〜ないとは思うが、こんなに度重なるモンかね!

高速大渋滞→一般道→民宿大満席、予約もなしの飛び込みの為どこも取れない→車中で一泊→睡眠不足の為危うく大事故!→気持ちも焦って一般道をスピード出し過ぎでネズミ取り...→ガス欠→車中の一泊の影響で息子が高熱の風邪!!!。もう踏んだり!蹴ったり!の帰省になってしまう...。
















家族は帰省を諦め途中の定食屋でテレビを見ればもうUターンラッシュが始まってる!そこで家族の決断は...てな話。

この当時は今より日本が元気だった頃の話。ひた向きに働いてればそれなりに生きて行く事が出来てそれなりに生活が出来る。今では絵空事になった終身雇用だって謳ってる企業は有った筈だ。

しかしこの当時からまじめに働く世の中のお父さんが生まれ故郷に帰る位の事も難儀な日本は本当に裕福な国なのか?必死に働いても将来の老後個人的に裕福と感じる事が出来ない日本人に生まれて良かったのか?そんな気持ちを含めてこの映画は一般人の心に沁みる内容になっている。

自分は37歳になり改めて感じるのは国を作って行くのは大人でそのトバッチリを食うのはその後を託された子供だ。日本に生まれて良かった。日本は経済的に安定している。生活・治安も良い。と言わせるには現在、弱肉強食の日本では、各々の家族が生活安定すれば良いの考えでは無理な話だ。

親の愛してる子供が将来的に不安・不満を持って生活しなきゃならん日本ってそこで一生暮らせる価値のある国なの?

長い歴史を掛けてそこに土着を作ってきた日本人がその国を離れて景気の良い国へ移住、何て話はごく限られた人のみでここで何とかしなきゃ!の人たちばかり。皆が運命共同体なのに金に左右されてる人ばかり...最近私はそんな風に感じてしゃ〜ない!

話はかなり脱線したがこんな一般人を題材にしたこの映画は中々良い映画と思う。

今作の提供・アルゴプロジェクトはこれの他に「良いおっぱい・悪いおっぱい」(夫婦育児の物語)が良かった!がこれはDVD化されていない...。




















最近は個人的にファンでも無いのだがショーケン(萩原健一)の作品をよく買う。これの他に「傷だらけの天使DVD・BOX」も買った!ショーケンのファンは熱狂的な人が多いが私はそれ程...好きやない...(悪いけど) だけど彼の作品は結構好きだ!!!渋滞の他に「誘拐報道」という作品は本当に良かった!実際、宝塚で起こった誘拐事件の犯人役を凄いテンションで演じてた!

この作品も良かったのだがDVDは...出てない...。(悲)

てな訳で本作を観たければ今ならGyaoで観れますぜ!DVDを買いたくても中々手に入りづらそうやしね ♪ 詳しくは ↓ を。
http://gyao.yahoo.co.jp/player/00940/v00003/v0000000000000000003/

それでは皆様良い年を!
author:Yasushi O.guro, category:邦画, 06:38
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二代目はクリスチャン  1985年 日本映画
個人的に私は、つかこうへいさんの大ファンです。舞台は観た事ありませんが、映画は多分全部観た〜と...思う。

つかさんの映画の代表作!と言えばやっぱり「蒲田行進曲」となるんでしょうが?私は大好き!とは言えなくて、あのラストはどうなんやろぅ〜?何でやねん!と思った記憶が有ります。(そこまではメチャ良いのに〜)

と、なればやっぱり私はこれが最高傑作!ではないでしょうか?とてつもない役者の台詞の応酬!テンションの高い芝居、歌舞伎の台詞回しとヤクザ映画のバイオレンスをこねた様な名作を今回は書きましょう!


























私は井筒和幸監督の作品はこれと「ガキ帝国」を観ました。結局、DVDまで買ったのはこっちなので、学生の頃観た記憶が良いイメージで残ってたと思います。(実際面白いねんけどね。)

最近はワイドショーでおなじみで、テレビに出てもあんまり自分のバックグラウンド映画を語ってるのを観た事無いので、個人的にはどんなん好きなのか?色々教えて欲しい+気になる監督です。


















覚えてるのは、「俺たちに明日はない」のドキュメンタリーのゲスト出演とマックイーンの「ブリット」をデートで観に行って、監督自身は面白かったが、女の子はスカン食らった...と思い出を語ってた。

せっかくなんで、もっと深夜やBSで良いから「俺はこれが好っきやねん!」の映画番組かなんかで色々教えて欲しいと私は思っています。(やっぱり映画は色んな人の口コミで詳しくなれる!と思います)

話を戻して、この映画。元々つか作品は役者の熱い!台詞回しが独特で舞台芝居を観てる様な感覚になるんですが、これはその中でも、とにかくテンションが高い!

ヤクザ映画なので極道のリアリティとは違う作りになってるが、これはこれで面白いと私は思う。


前半は、神戸の教会でシスターの志穂美悦子を(結婚を)狙ってる、ヤクザの新米組長、岩城滉一と刑事の柄本明との間抜けな犬猿のアプローチ合戦!これは生きて来た道もお互い違うので対照的で面白い!
















特に気になるのが個人的に大ファンの柄本明さん!この人いつも何だかなぁ〜のエグイ存在感!志村けんとのコントも絶品に面白い!芝居に命を掛けてる生き様は、私は色んな意味で恐〜いお方。絶対知り合いたくない人です。(だって生き方を否定され説教しそうやもん!)

後半は一転!天竜組の二代目を継ぐ事になったシスターの父親が神戸の狂犬ヤクザであった事が判明...。そして先代から揉めていた黒岩組との神戸の抗争に巻き込まれ、最後には親父の形見のドスを手に取り、黒岩の事務所で敵討ちの斬り殺しまくり!+ラストはボスの室田日出男との一騎打ち!てな話。















あれから25年以上か〜と話が「セーラー服と機関銃」の星泉とカブる設定が気になるかも知れませんが、私個人的には両方好きなので、どっちも観て欲しいです!

特にこの作品は今でも評価が高く、私や無くても色んな方がこの作品を傑作!と言われてるのを観たらファンなので嬉しくなりますね!

この後、「仁義なき戦い・シリーズ」「安藤昇・作品」を気に行って良く観た私にはこれは、やくざモノを初めて観た原点の作品です。主人公が女性なのと、半分コメディなので観易かったんでしょう〜。

そんなきっかけでも良いから今の若い人には、70年代の強烈なヤクザ映画も観て欲しいなぁ〜。

ハマればそこまで行っても中々奥深いですよ!任侠モノは男の子が観るだけじゃない!あとこれにハマって、つか作品にひたって観るのも良いモンですよ!舞台は私も堅苦しそうだけど、映画ならウダウダスナック食べながら横になって観れるもん!


最後につかこうへいさん、お亡くなりになられたんやなぁ〜。恐そうな人やけど、大ファンやったんで残念〜。ご冥福お祈り致しますm(_ _)m






















志穂美悦子さんの啖呵がカッコエエんやなぁ〜。





author:Yasushi O.guro, category:邦画, 15:05
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秋刀魚の味 (An Autumn Afternoon) 1962年 日本映画
10年位前まで、梅田堂山にシネ・ヌーヴォと言うマニアックな映画館があった。そこで上映される映画は後追いで割と観た。

その中に気に入った映画でヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)のパリ・テキサス(Paris, Texas)と言う映画がある。同じ類いでジム・ジャームッシュ(Jim Jarmusch)のナイト・オン・ザ・プラネット(Night on Earth)も良かった。

緩い雰囲気の映画は私には新鮮でこの後色々観たが、彼ら二人には共通点が有り日本の映画監督に影響を受けてる。世界的に有名な監督が日本人の映画を観てるなんて私には驚きで、まだまだ自分は甘いねんなぁ〜と改めて思ったモンです。(黒澤明は別ですよ)

私の親父も姉も聞いたら大ファンだった映画監督の小津安二郎さん。今回は遺作となった秋刀魚の味を書きましょう。


























まずは、映画は起承転結のルールで盛り上がりを期待するばかりじゃない!と言う事。これが本当に後でハマる切っ掛けになって、この後、気に入って色々観た。

勧善懲悪のアメリカ映画ばかり観てた私には、こう言う映画は新鮮で、多分この作品が良かったからハマったんだと思う。今の邦画は緩い層(ジャンル)も確立されててミニシアター系って割と多い。正直言ってこればかりは良くない!と、今は思ってる。アクション物は洋画に劣るし難しいとは思うが...。今、緩い映画が結構多すぎる!

話を戻して、小津安二郎の映画は3本観たが(これと東京物語、お早よう)これだけは良かった!基本どの作品もホームドラマで全体がゆった〜りと進んで行く。秋刀魚の味は年頃の娘さんが嫁いでいく、ただそれだけの映画です。(笑)

けれど良いんや~。この空気感が何とも言えない。優しい雰囲気が全体に流れて、肩こらず考えず観れる良さがある。日本人て良いなぁ〜。

会社勤めの笠智衆も友人の会話の中で自分の娘も年頃だと改めて気付く...。縁談も良いけど...。




















その後、同窓会に自分の担任の先生と会う機会が有り、酔った先生を送った所に嫁に行きそびれた中年の娘さんと出会う、これじゃイカン!と、考え改めないと〜てな話。


この映画で目を引くのは岩下志麻さんの御綺麗な事!今も綺麗やけどこりゃモテたやろ!と言いたくなる位、清楚でホントお美しい!




















あまり書くと内容に触れるので最後に、結局この映画何を言いたいのか?ラストに深く笠智衆が感じる...。人間は変わって行く、それで良いんだ、と言う事。(多分それが言いたい、んだと思う)

それが観てる私は感じたし、それでいて押し付けてる雰囲気じゃ無く、ボロボロ泣ける訳でも無く、笑顔にさせてくれる、とても爽やかな映画。そこがとても気に入った!

改めて観たら、今の日本にない木造の建物が並び、工場に隣接してる会社やまだまだ戦争の思い出が皆の心に残ってる+会話に出てくる。そんな時代の話なので今の若い人には別の国の話に観えるかも知れないが、もしかしたらそこが分かりやすく70〜80年代に外国でウケタのかな?と思ってしまう。(例えばアフリカ映画には象が出て来るとか、アメリカ映画には保安官が馬に乗って出て来るとか...)一目観てこれぞ昔の日本!という感じが、この作品にはするしね。

小津作品はカラー映画があまり無いし、手始めにこれはデジタル・リマスターされてて画面がホントにキレイやで!邦画は取っ掛かりが薄く、受け継がれない残念な風潮が有るので、あえて!この映画は良いですよ!


映画が好きなら邦画も観ましょう!良い作品は沢山とは言えないけど何作かは有りますよ!海外の人は日本の作品を日本人以上に観たり聴いてる事を私は感じる事が多いです!(偏ってるけどQ・タランティーノが有名やね!)

今回はあまりウマく書けなかったけど是非観て欲しい作品ですm(_ _)m




author:Yasushi O.guro, category:邦画, 14:44
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ルパン三世 カリオストロの城 (The Castle of Cagliostro) 1979年 日本映画
私と同年齢のルパンが居る。中年の生き方を引きずって。子供の時に観たこの映画のルパンより今の気持ちは複雑で、それがちょっと悲しい...。

だが、この歳になって泥棒と言うより一人の人間として、カッコよくは無いが男として、私は素晴らしいと思うんや!

 

今年の最後はこれを書きましょう!ご存知ルパン三世の中で、最も有名な作品。これだけ観たと言う方もこれだけは認めない!という方も評価が極端に分かれる巨匠、宮崎駿さんの作品。


公開当時5歳の私は色んな劇場でこのルパンのポスターを観た記憶が有る。

実際観たのはテレビでしょう。面白かった!ただそれだけ。

憶えてる事は、この映画のファンはルパンの作品の中でも女性に人気があったと思う。

私の姉も大好きだった。んで、私のそれからルパンにハマる切っ掛けをくれた。「ルパンは初期が良いでぇ〜」

子供の時ルパンは恐かった。理由があるにしても人を殺すルパンはアニメの枠から大きく逸脱してた。

ただそれが大人になっても充分観応えが有る内容やったんや!と評価が変わり、今でも初期のルパンは私のバイブルだ!http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%91%E3%83%B3%E4%B8%89%E4%B8%96(詳しくはこちらの TV第1シリーズを)

テコ入れされたコミカルなルパンは今より下品な感じがしない。要は赤ジャケットのルパンを良いと思わなくなった。(全部や無いから言い方が難しいねんけど!)


話をカリオストロに戻して、このルパンは旧作の10年後を描いてる。これは全シリーズの中でも異色だ。色んな宮崎さんのインタビューを見てもこのルパンは疲れた中年だ。

高級車を乗る訳でも無く、食事はカップうどんや大盛りスパゲッティ、ライターは100円で十分の貧乏人ルパン。金持ちに成るのは、とうにもぅ良いや!と思って生きてそう。















いつものパターンなら自分のプランを次元に相談⇒難しいぞ〜⇒お願〜い⇒二人で偵察〜なんて形になるが今回は自分から、けし掛けた訳じゃなく、通りすがりの花嫁クラリスを助けてあげるのに終始してて、当初の目的の偽札はどこまで関わるつもりだったのか...?どうやのルパン?

クラリスを追いかければ話の核心に近付き、10年前の自分の恩人クラリスを命懸けで守る!そこには狙う金目の獲物なんか無く、そんな事で自分はもう動く若造じゃない感じが観ててする。

表の顔は善人で裏では合法的に金をかき集める悪党が大勢いる世の中でせいぜいルパンが盗む金なんて愛車Fiat500いっぱいが限界。だったら物欲から一つ突き抜けて違う世界で生きようとしてる。


私はここが好きです!20〜30歳辺りの私は自分の身の丈考えずに高い服や知的な音楽や高価なアメ車や時計に憧れる欲の塊でした。

だけど自分の似合う物を今は第一に考える。リムジンやラスベガスに憧れる田舎者にはなりたくないでんな!(私に高級車は似合わんし!)

これを教えてくれたのはルパンであり、この監督、宮崎駿さんの著書(出発点)です。(ジブリあんまり観てませんm(_ _)m)


私がFiat500を買ったのはこのルパンに共感したから、それだけっす!だってね!このカーアクション見たらアンタ!












私だってスーパーチャージャー付けて崖を上って行けるなんて思っちゃいませんよぉ〜!

だけど夢が有るじゃないですか!映画の小道具(例えばマックィーンのマスタング、イーストウッドの44マグナム、チャップリンのステッキ)それがこの映画ではワルサー?(一回も使わず)Benz SSK?(回想シーンのみ)Fiat500!ホントにハマってて、カッコイイったらもぅ!


お姫様クラリスがブリブリ少女過ぎてこの映画の評価に別のアンチを作ってしまった形になったかもしれないが私はロリータなので全然気にしな〜い!

私が好きなシーン、10年前の回想シーン、ここはホントに良いんや!
















SSKに乗り、ワルサーを撃ち、強盗を楽しむ、いきがったルパンはカリオストロにちょっかいを出し、大けがを負う。岸に上がったルパンの表情は険しく若造の顔、悪人の自分に水を差し出してくれた少女クラリスの初対面のシーン、ここはホントに良い!

今となっては旧作を作品に投影した唯一の好例じゃないかなぁ〜。(スコーピオンは一回で良かったと思う...)

もっと言いたい事は有りますが最後にこのシーン!
















色んなシチュエーションで走るFiat500!んで主題歌!何度観てもエエんや!

宮崎さんはこの映画のラストに「完」と付けてます。あなたにとってルパンのラストはLast Jobですか?Deat or Aliveですか?Green VS Redですか?黄金の大勝負!ですか?はたまた...?

私はこれが最終回で良いと思ってます!いつでも山田康雄ルパンの最後を観れるんやから!

長くなって、今回は内容に触れてなくて、すみませんm(_ _)m  ぜひ正月には日本映画の名作を観て欲しいです!それでは皆様よいお年を。

 
author:Yasushi O.guro, category:邦画, 02:16
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